“【キャメネコブライダル小話】その4「目からウロコ!お客様からの貴重なご意見」”
ということで、下記にご報告した「訳あり婚」の件が、ホテルキャメロットジャパン ブライダルサロンのFacebookページに掲載されています。
みなさまぜひ「いいね!」してくださいね。
同性カップルでも異性カップルでも、結婚式にあこがれを持つカップルは多いことでしょう。同性カップルにうれしいことに、同性婚もOKの式場が最近増えてきています。でも、広告に明示している式場はまだほとんどありません。そうしたなかで、横浜のホテルキャメロットジャパンは、ゼクシィnetなどで「同性婚OK」とはっきりPRしている、先進的なホテルです。
初めはこのような残念な表現でした。
「訳あり婚ウェディング相談会
2回目・3回目の方も安心相談、同性婚OK!」
「訳あり」というのは、何かマイナス面を持っていることを示す、ネガティブな表現です(「2回目・3回目の方」が見ても好感は持てないでしょう)。「おめでた婚」などと同様に、それぞれの方の状況に応じきめ細かく相談に応じますよ、という趣旨のようですが、やはり印象が悪く、誤解を招くネーミングです。
そこで、レインボー金沢のスタッフの間で検討し、ネガティブでない表現に改善いただくよう、このホテルに要望を伝えました。そうしたところ、すぐ翌日に担当者からお返事をいただきました。そして、要望を汲み取って、今度はこんなすばらしい表現に変えていただきました。
「総合ウェディング相談会
10人10色、100組100色。感動のウェディングシーンをプロデュース!
もちろん同性婚の方もOK!」
これは、同性婚も異性婚と同等というメッセージを伝えています。また「10人10色、100組100色」は、それぞれの個性や多様性(ダイバーシティ)を尊重するというメッセージです。それら色の中には、LGBTのシンボルのレインボーカラーも当然含まれていることになります。
ホテルキャメロットジャパンでは、さらに同性婚のサポートのために、たとえば2人ともドレスとの場合には衣装代が高くなってしまうので特別衣裳プランを設けるといったアイディアなども検討しておられます。
こうした素早い対応や、きめ細かな配慮ができることは、同性婚でないカップルからみても、信頼感を高めることにつながるのではないでしょうか。同性婚の受け入れを明示する動きが他のホテルにも広まり、ウェディングサービス業界全体の質の一層の向上にもつながることを、期待しています。
昔は、女性を受け入れている大学はごく例外的な一部だけでしたが、今は日本を含め多くの国々ではどの大学も女性を受け入れています。これと同様に、(明記しなくても)どの式場でも同性婚を当然受付けという時代が、遠くない将来に現実になることでしょう。
LGBTの状況の改善に役立てていただくための参考資料として、ホテルキャメロットジャパンさんへの要望書と、頂いたお返事を、了解を得て以下に掲載します。
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<ホテルキャメロットジャパンへの要望> 2012年8月29日
(ゼクシィnetの問合せページから送信)
ホテル キャメロット ジャパン
ブライダルご担当マネージャー 樣
はじめまして、東小雪と申します。
ゼクシィnetのサイトで結婚式場を探していて、貴ホテルのことを知りました。行き届いたサポートをなさっているようですね。相談会のページも拝見させていただいたのですが、そこで残念な表現が目に止まりました。
「訳あり婚ウェディング相談会
2回目・3回目の方も安心相談、同性婚OK!」
http://zexy.net/wedding/c_7770001964/fair/
(Yahoo Weddingのサイトでも同様の表現がありました。)
「訳あり」という言葉は、「訳あり商品」のように、良くない面があることを示すのに使う表現ではないでしょうか。「おめでた婚」などと同様に、それぞれの方の状況に応じきめ細かく相談に応じますよ、というご趣旨のようです。しかし、やはり印象が悪く、誤解を招くネーミングと思います。
こういうことをお伝えさせていただいたのは、実は、私には同性のパートナーがいて、彼女と近いうちに挙式予定だからです。現時点では同性婚をまだ受け入れていただけない式場も少なくない中で、「同性婚ok」とサポートする方針をはっきり打ち出しておられることは、うれしく心強く思いました。CSR(企業の社会的責任)の面からも、高く評価されるべきと思います。それだけに、「訳あり婚」という表現を見て、残念で悲しく感じました(「2回目・3回目の方」が見ても好感は持てないのではないでしょうか)。
つきましては、相談会のネーミングをネガティブでない表現に改善いただくよう、見直していただけないでしょうか。(あるいは、「同性婚ウェディング相談会」などと、カテゴリーを独立させて、より表に出した方がいいかもしれません。)
私には同性カップルの友人知人も多くおり、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)のための団体のレインボー金沢の代表として活動もしております。9月末の交流会は「結婚式」をテーマに、女性同士で挙式した方の体験談や、『ゼクシィ アネーロ』(8/23発売)掲載の、男性同士の同性結婚式の写真レポート(p72-73)の紹介などを予定しています。同時に、東京ディズニーランドホテルなど、同性婚もokと公表している式場を紹介させていただきたいと考えています。
こうした訳で、ご多忙のところ恐縮ですが、9月25日頃までにお返事をいただけるとありがたいです。
最後になりましたが、未来へのたくさんの明るい門出のために、一層魅力的な式を演出・サポートいただけるよう、期待いたしております。
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<ホテルキャメロットジャパンからの返信メール>
From: ホテル キャメロット ジャパン
日付: 2012年8月30日
件名: ゼクシィnetでのお問合せ:ホテル キャメロット ジャパンからの回答
東 小雪 様
おはようございます
この度はご貴重なご意見を頂きましてありがとうございます
ご指摘頂きまして相談会案内の内容についてすごく考えさせられました
本当にありがとうございます
対応として「訳あり婚相談会」のフェア案内は削除させて頂きます
ただ、私の知り合いにも同性どうしのカップルがおりまして何らかのお手伝いが出来ないかと思っております
総合ウェディングフェアの案内文に中に「同性婚OK」を入れてみたいと思います
また、ご貴重なご意見が頂けたら幸いです
何卒よろしくお願い致します
ブライダルサロン
担当プランナー
宮脇 修